教憲


 教憲
 神は万国万民の内からキリストにあって聖意(みこころ)に適う者等を召して、これを聖別し、恩寵と真理とをあらわして、聖霊による交わりに与らしめたもう。これがすなわち聖なる公同の教会である。
 この教会は見えない教会として存在するとともに、また見える教会として現存し、主イエス・キリストをその隅の首石(おやいし)とし、使徒と預言者とその基の上に建てられ、代々主の恩寵と真理とを継承して、福音を宣べ伝え、聖礼典を守って、主の来りたもうことを待ち望み、その聖旨(みむね)を成しとげることを志すものである。
 我が国における30余派の福音主義教会及びその他の伝統持つ教会は、それぞれ分立して存在していたが、1941年(昭和16年)6月24日くすしき摂理のもとに御霊のたもう一致によって、おのおのその歴史的特質を尊重しつつ聖なる公同教会の交わりに入るに至った。かくして成立したのが日本基督教団である。
 第1条
 本教団はイエス・キリストを首(かしら)と仰ぐ公同教会であって、本教団の定める信仰告白を奉じ、教憲及び教規の定めるところに従って、主の体たる公同教会の機能を行使し、その存立の使命を達成することを持って本旨とする。
 第2条
 本教団の信仰告白は、旧新約聖書に基づき、基本信条及び福音的信仰告白に準拠して、1954年(昭和29年)10月26日第8回教団総会において制定されたものである。
 第3条
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 第4条
 本教団は教憲及び教規の定めるところに従って、会議制によりその政治を行う。
 第5条
 本教団は教団総会をもってその最高の政治機関とする。本教団の教会的機能及び教務は教団総会の決議ならびに教憲及び教規の定めるところに従って、教団総会議長がこれを総括する。
 第6条
 本教団はその教会的機能及び教務を遂行するために教区をおく。
 教区は本教団所属教会の地域的共同体であって、教区総会をもってその最高の政治機関とする。
 前々項の教会的機能及び教務は教区総会の決議ならびに教憲及び教規のさだめるところに従って、教区総会議長がこれを総括する。
 第7条
 本教団の所属教会は、本教団の信仰告白を奉じる者の団体であって、教会総会をもってその最高の政治機関とする。
 教会の教会的機能及び教務は教会総会の決議ならびに教憲及び教規の定めるところに従って教会総会議長がこれを総括する。
 教会総会の議長は教会担任教師がこれにあたる。
 第8条
 教会は主の日毎に礼拝を守り、時を定めて聖礼典を執行する。
 礼拝は賛美・聖書朗読・説教・祈祷及び献金等とする。
 聖礼典はバプテスマ及び聖餐であって、按手礼を領した教師がこれをつかさどる。
 第9条
 本教団の教師は、神に召され正規の手続きを経て献身したものとする。教師はこれをわけて、正教師及び補教師とする。正教師は按手礼を領したもの、補教師は伝道の准允を受けたものとする。
 第10条
 本教団の信徒は、バプテスマを受けて教会に加えられたものとする。
 第10条の2
 本教団の教会役員は、教会総会において選ばれたものとする。
 第11条
 本教憲を施行するに必要な規定は、教規によってこれを定める。
 前項の教規は教団総会において、出席議員3分の2以上の同意をもってこれを定めるものとする。
 補則
 第12条
 本教憲は教団総会開会3箇月前に議案を公表し、教団総会において出席議員3分の2以上の同意を得なければ、これを変更することが出来ない。




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